入れ歯は、失ってしまった歯を【義歯】によって補う治療法です。
歯をすべて失ってしまった場合に使う【総入れ歯】と部分的に歯を失った場合に使う【部分入れ歯】とがあります。
長所:安価
短所:違和感が大きい。金属のバネが見えてしまう。壊れやすい。
天然の歯は、前歯と奥歯また左右の奥歯では生えている角度が異なります。バネの掛かる歯は3~6度の角度でほぼ平行に揃っていなければなりません。お口の中で大きく動き違和感の為にすぐ捨ててしまうことも良く聞かれます。バネの歯の平行性を整えると、安定感や違和感は少なくなり満足度はアップします。
その機能は、
1:平行性(3~6度)
2:レスト(入れ歯が歯肉に食い込まないようにする装置)
3:豊隆(バネが外れないようにする装置)などが挙げられます。
これらの装置を差し歯に備える事により、入れ歯は茶筒のフタのように安定感が生まれます。
歯に目を向けると、バネを掛けられた歯は出し入れ時に揺さぶられ数年後には動揺し抜けてしまう事があります。
この入れ歯の強い力から歯を守る為には、2~3本の歯を連結しスクラムを組ませることにより、丈夫にすることができます。
■パールクラスプ
金属のバネを白いバネに変え金属が見えないようにする、というプチ贅沢な入れ歯です。現在お使いの保険の入れ歯にも使う事ができます。費用も最も安価です。
欠点は、ベースは保険の義歯と同じなので②、③、④と比べると最も違和感が大きいです。
■ドリームデンチャ―
全体が弾力のある材質でできた入れ歯です。バネの部分も歯肉の上でピンク色をしているため、入れ歯に見えません。見えない部分に、一部金属を使用した方が長持ちします。
欠点は、③、④に比べると強度が劣ります。
■金属床義歯
金属を多く使用しているため、壊れにくく違和感が少ないことが特徴です。着脱は簡単ですが、装着すると外れにくいので非常に楽に使用できます。
欠点は、金属のバネが見えてしまうことと、バネが掛かる歯を差し歯にしなければならないことです。この差し歯部は保険も可能です。ただし症例によりバネをなるべく見えない様にする工夫は可能です。
■アタッチメント
金属を多く使用しているため、壊れにくく違和感が少ないことが特徴です。着脱は簡単ですが、装着すると外れにくいので非常に楽に使用できます。金属のバネが裏側に隠しているため、他の人から見て入れ歯には見えません。
欠点は、バネが掛かる歯を差し歯にしなければならないことと、差し歯部も自費になるため最も高価である事です。
今お使いの入れ歯・義歯の状況をカウンセリングのうえ、あなたに最適の治療をします。