歯周病は、歯の根元の周囲に付着した細菌が原因となって歯肉(歯茎)が腫れたり、出血や、最終的に歯を抜かなければいけなくなることがあるほど怖い病気です。
また、日本人(成人)の8割以上が歯周病を持っていると言われています。しかし、自覚症状がなく、疾患と認識されにくいことが問題視されています。ゆっくりと症状が進行することで、40代から50代になったあたりから異常に気付き、歯周病で抜歯に至るケースも多くあります。
しかし、毎日の歯磨きの改善や、早期の診断、治療で自分の歯を歯周病から守る事は十分に可能です。
歯周病の症状には
などがあります。
■歯周病の進行図
■基本はプラークコントロール
歯周病の予防、改善の基本となるのは、正しいプラークコントロールを行うことです。
プラークコントロールとは、歯周病の原因である歯垢(プラーク)の増殖を抑えるための治療法で、歯磨きの仕方を改善することや、歯間ブラシ・デンタルフロス(糸ようじ)・などの使用などがあります。
■症状の応じた治療方法
1.初期歯周病:スケーリング
初期の歯周病では、歯石の付着している部分が、歯茎の内部のごく浅い部分に付着しているため、超音波スケーラーや、ハンドスケーターなどを利用して、無麻酔で取り除きます。
2.中等度の歯周病:ルートプレーニング
スケーリングだけでは、取りきれないような歯茎の少し深い位置にある歯石を麻酔を使用してから取り除き、さらに歯石が付いていた根の表面を滑沢な面に仕上げます。
3.重度の歯周病:フラップ手術
麻酔後に歯の周囲の歯茎を切開して、歯茎の奥の汚れを直視下で取り除きます。
※手遅れになると抜歯に至ることもあります。
その他の治療方法
治療前
治療後